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更新 2026.10.02

CTI総合窓口 編集部(コールセンター業界20年) 約7分

コールシステム比較|CTIとの違いと15社の選び方

コールシステム(CTI)15社を、発信向けか受信向けか、料金の数え方、通話料の型、最低契約期間で整理しました。「コールシステム」と「CTI」の違いから、自社に合う製品を絞り込む手順までを、当窓口の比較データで解説します。

コールシステムを探し始めると、「CTI」「コールセンターシステム」「オートコール」といった呼び名が次々に出てきます。同じものを別の名前で呼んでいるのか、それとも別の製品なのか。そこがはっきりしないまま料金表を見比べても、判断は前に進みません。

ただ、当窓口で15社を同じ基準で並べてみると、比較を難しくしているのは呼び名よりも、料金の数え方のほうでした。

数値と機能は各社の公開情報と社内リサーチ(2026年9月時点)に基づきます。出典に無い項目は「非公開」と明記し、推測しません。最新の数値はコールシステム15社の比較表にあります。

コールシステムとCTIは、同じものを指しているのか

「コールシステム」は、電話とパソコンをつないで、発信、着信、通話録音、顧客情報の表示などを一つの画面で扱う仕組みの呼び名です。業界ではCTI(Computer Telephony Integration)とも呼ばれ、当窓口ではこの2つを同じものとして扱っています。この記事で「15社」と書くときも、オペレーターが電話をかけ、受けることを前提にした製品を指しています。

紛らわしいのは、呼び名が似ていても仕組みの違う製品があることです。代表がオートコールで、録音した音声を自動で流して一斉に架電します。人が話すことを前提にしないため、オペレーターの席ごとに課金するという考え方自体がありません。当窓口のデータでも、オートコール(AIテレサポ)はCTIとは別の区分にしています。違いはオートコールとCTIの違いで整理しています。

15社を、発信向けと受信向けに分けてみる

では、同じコールシステムの中で、何が製品を分けているのか。最初の分かれ目は、電話をかける業務と受ける業務のどちらを主に想定しているかです。

向き社数製品
発信(アウトバウンド)向け6社Comdesk Lead、lisnavi、Mostable、アポ王、CALLTREE、OMNI CONTACT
発信と受信の両方8社MiiTel、GoodCall、BlueBean、CT-e1/SaaS、Omnia LINK、ソクコム、BIZTEL、楽天コネクト SmaCom
受信(インバウンド)向け1社CallConnect

発信向けの製品には、受信を手薄にしている例が見られます。当窓口のデータでも、発信向け6社のうち3社(lisnavi、Mostable、OMNI CONTACT)で、受信への対応が弱い、または非対応であることを弱点として記録しています。

問い合わせ窓口のように受ける電話が中心なら、発信向けの6社は候補から外れやすくなります。逆に、営業の電話を大量にかける業務なら、受信の機能に費用を払う必要はありません。

料金表を並べても、比較にならない理由

向きで候補を絞ったら、次は料金です。ところが、各社の料金表を横に並べただけでは比較になりません。

課金の単位が、製品ごとに違う

席(ID)ごとに課金する製品が多い一方で、lisnaviは同時に稼働する人数(ブース)で、CT-e1/SaaSは外線、シート、管理者のライセンスを積み上げて、BIZTELは同時に通話できる数の段階で料金が決まります。同じ「月額5,000円」でも、何に対する5,000円なのかが違います。

席数に比例しない固定費がある

15社のうち5社(GoodCall、lisnavi、楽天コネクト SmaCom、アポ王、Omnia LINK)は、席単価とは別に、毎月の固定費(基本料、テナント料、サーバー料金など)がかかります。固定費は席数で割られるため、少人数ほど1席あたりが重くなります。

そこで当窓口では、固定費を含めて10席で使ったときの1席あたりの月額(実効月額)で並べています。料金を公開している10社のうち、大規模向けのOmnia LINK(33,000円)を除く9社では、CallConnectの2,400円からアポ王の8,800円まで、約3.7倍の開きがあります。

通話料は、月額の外にある

通話料の課金方式は、大きく3つに分かれます。

  • 削減型(5社):独自回線、かけ放題、秒課金などで通話料を抑える。Comdesk Lead、Mostable、アポ王、CALLTREE、ソクコム
  • 従量型(6社):かけた分だけ通話料がかかる。MiiTel、BlueBean、CallConnect、Omnia LINK、BIZTEL、楽天コネクト SmaCom
  • 非公開(4社):GoodCall、lisnavi、CT-e1/SaaS、OMNI CONTACT

月額が安い従量型の製品でも、発信量が多ければ総額で逆転します。どこで逆転するかはCTI通話料・ランニングコスト比較で試算しています。

課金の単位、固定費、通話料。この3つがそろって違うので、料金表の数字をそのまま比べると、安い順が実際の請求の順と入れ替わることがあります。そのうえ15社のうち5社は、席単価そのものを公開していません。呼び名の違いは一文の定義で片付きますが、料金の違いは、同じ条件に揃え直さない限り片付きません。

自社に合う製品を絞り込む3つの手順

15社を一度に比べる必要はありません。次の順に条件を当てていくと、候補は減っていきます。

1. かける電話か、受ける電話か

発信が中心なら、発信向けと両方対応の14社が候補です。受信が中心なら、両方対応と受信向けの9社が候補になります。発信向けの製品を受信の業務に使うと、弱点に当たりやすくなります。

2. 何席で、どれくらいの期間使うか

少人数で試すなら、固定費、初期費用、最低契約期間が効いてきます。最低契約期間は、なしが3社(MiiTel、BlueBean、CallConnect)、1ヶ月が3社(CT-e1/SaaS、CALLTREE、BIZTEL)、3ヶ月が1社(アポ王)、12ヶ月が3社(Comdesk Lead、GoodCall、lisnavi)で、残る5社は公開していません。ただしBlueBeanは5IDからの契約です。

12ヶ月の契約は、合わないと分かっても1年間は払い続けることになります。1席から始めた場合の総額は、少人数・スモールスタートCTI比較で並べ直しています。

席数が数十席を超えるなら、固定費の重さは逆に薄まり、大規模向けの製品も候補に入ってきます。受ける電話の量が多い場合は、大規模インバウンド向けCTI比較を参照してください。

3. 通話料と会話の分析の、どちらに重きを置くか

発信量が多い業務では、月額より通話料が総額を左右します。この場合は、削減型の5社から見るのが近道です。

一方で、通話の録音を解析し、話す割合や沈黙、会話の採点までを教育に使いたいなら、公式サイトで会話分析を確認できた製品(MiiTel、Omnia LINK)が候補になります。ただし両社とも通話料は従量型なので、大量の発信には向きません。MiiTelとBlueBeanの違いはMiiTelとBlueBeanの比較で整理しています。

比較データの限界

当窓口のデータには、埋まっていない項目があります。15社のうち5社は席単価が非公開、4社は通話料の型が非公開、5社は最低契約期間が非公開で、4社はサポート体制を確認できていません。これは「劣っている」という意味ではなく、公開されていないということです。当窓口は推測で埋めず、診断でも「情報未確認」として扱っています。

また、料金と機能は改定されることがあります。この記事の数値は2026年9月時点のもので、契約の前には各社の最新情報を確認してください。

最初に決めること

コールシステムとCTIは、同じものを指しています。製品を分けているのは呼び名ではなく、かける電話か受ける電話か、料金の数え方、通話料の型です。最初に決めるのは、自社の業務がかける電話と受ける電話のどちらに寄っているかで、それだけで候補は15社から9〜14社に減ります。その先は、席数、期間、通話料の順に条件を当てていけば、比べる相手は数社に絞れるはずです。

どの条件で何社が残るかは、要件の組み合わせで変わります。架電の種類と課題を選ぶだけで、15社を同じ基準で採点し、上位3社を弱点とあわせてお伝えする無料診断を用意しています。順位はお客様の要件のみで算出し、取引条件は含めません。

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