更新 2026.10.02
CTI総合窓口 編集部(コールセンター業界20年) 約8分
Comdesk Lead vs lisnavi 徹底比較 — アウトバウンドCTIの 2強を 実データで
発信特化CTIのComdesk Leadとlisnavi(旧List Navigator.)を、料金・通話料・機能・弱点まで実データで比較。ID課金とブース課金の違い、向いているチームを整理する。
発信特化のCTIを探すと、Comdesk Lead(株式会社Widsley)とlisnavi(旧 List Navigator. / 株式会社Scene Live)はたいてい横に並びます。どちらもオペレーターが自分で架電する発信特化型で、録音を自動再生するオートコールとは別物です。通話録音もプレディクティブ発信も両方が備えていて、機能表を眺めるかぎりはよく似ています。
では、どちらを選んでも同じなのでしょうか。実データを突き合わせると、そうではありません。分かれるのは2点、月額を「何単位で」数えるかと、通話の中身をAIに扱わせるか、架電の結果を分析するかです。通話料まで含めた総額で見積もりたいならComdesk Lead、同時に稼働する人数だけで課金してほしいならlisnavi。ここまでは早い。難しいのはその先で、この差が自分のチームの運用でいくらの差になるかは、料金表を並べるだけでは見えてきません。
機能は2026-10-02時点の各社公式サイトの表示内容に、料金・実績は各社の公開情報に基づきます。公式サイトで確認できない項目は「公式で確認できず」「非公開」「要問合せ」と明記し、推測では埋めていません。
基本情報
| 項目 | Comdesk Lead | lisnavi(旧 List Navigator.) |
|---|---|---|
| 提供元 | 株式会社Widsley | 株式会社Scene Live |
| タイプ | IP回線+携帯回線併用の発信特化 | 発信特化(公式サイトで「アウトバウンド特化」と説明) |
| 主な用途 | アウトバウンド | アウトバウンド |
| 導入実績 | 900社以上・25,000ID以上(2025年2月時点) | 累計2,700社(2026/2時点) |
| 最低契約期間 | 12ヶ月 | 12ヶ月 |
| 最低ID数 | 1 | 1 |
※導入実績は指標が異なります(Comdeskは「社数+ID数」、lisnaviは「累計社数」)。単純な多寡の比較には使えません。
料金・ 課金モデルの 違い (ここが 最大の 分岐点)
両者は課金の考え方が根本的に異なります。
| 項目 | Comdesk Lead | lisnavi |
|---|---|---|
| 初期費用 | 150,000円 | 0円(キャンペーン。旧テナント10万円) |
| 月額 | 6,000〜12,000円/ID | テナント10,000円+5,000円/ブース〜 |
| 課金単位 | ID(アカウント)単位 | ブース=同時稼働人数で課金 |
- Comdesk Lead はID課金。アカウント数に比例します。
- lisnavi はブース課金。「同時に稼働する人数」で課金するため、登録人数が多くてもシフト制で同時稼働が少ないチームは固定費を抑えやすい構造です。
たとえばlisnaviは「テナント10,000円+1ブース5,000円」から始まり、ブースを増やすほど加算されます。登録オペレーターが多くても同時稼働が少なければブース数を抑えられる、という設計です。一方Comdeskは1IDあたり6,000〜12,000円で、使うアカウント分だけ積み上がります。
通話料 (TCO) — 開示の 有無が 分かれる
発信業務では月額以上に通話料が総コスト(TCO)を左右します。ここで両者の情報開示に差があります。
| 項目 | Comdesk Lead | lisnavi |
|---|---|---|
| 通話料モデル | 独自回線による削減型(discount) | 非公開(要問合せ) |
| 具体的な料金 | 携帯かけ放題 4,000円定額(平均70%削減)/IP固定 0.048円・秒、携帯 0.265円・秒 | 現時点の公開情報なし |
Comdesk Lead は携帯回線を活用した「かけ放題4,000円定額」や秒単価まで開示しており、通話料モデルを事前に見積もれます。lisnavi は当社が参照した出典に通話料の明示がなく、「非公開・要問合せ」の状態です。通話量が多い現場では、この見積もりやすさ自体が判断材料になります。
機能比較
共通して 備える 基本機能 (公式サイトで 確認できたもの)
両者とも、発信特化CTIの基本は押さえています。
- 通話録音、プレディクティブ発信
- Salesforce連携、kintone連携
- モニタリング、ウィスパリング(lisnavi は、正規の機能ページではなく広告用ページの記載)
それぞれの 強みが 出る 機能
| 機能 | Comdesk Lead | lisnavi |
|---|---|---|
| 携帯回線連動(090/080発信) | あり(特許取得。接続率・折返し率+約20%) | 記載なし |
| 通話の文字起こし | あり | 「近日リリース」とあり、提供前 |
| 生成AI要約 | あり(ChatGPT連携で通話自動要約) | 公式で確認できず |
| 通話の分析 | 音声解析の記載あり(公式コラム 2025-01。現在の提供は要確認) | 架電結果の分析(応答率・有効コール率・SPH)。話す割合・採点は公式で確認できず |
| IVR(自動音声応答) | あり | 公式で確認できず |
| HubSpot連携 | あり | 公式で確認できず |
| kintone連携 | あり | あり(ノーコード連携「lisnavi connect」経由) |
※待ち呼(コールキュー)は、どちらも公式サイトで確認できませんでした。「無い」という意味ではありません。
同じ発信特化でも、両社が力を入れた場所は違います。Comdesk Leadが賭けたのは「つながること」です。特許を取った携帯回線連動で090/080から発信し、接続率と折り返し率が約20%上がるとされます。かけた電話が相手に出てもらえなければ、分析もトークも始まらない。その入口を厚くしたうえで、通話の文字起こしと、ChatGPT連携による自動要約を備えます。
lisnaviが厚くしたのは、発信の運用と、架電結果の分析です。プレディクティブとオートコールを備え、日・月・期間で応答率や有効コール率、SPHを確認できます。Salesforceやkintoneとの連携も、ノーコードの「lisnavi connect」で用意しています。通話の文字起こしは「近日リリース」とあり、通話の中身を扱う機能は、公式サイトでは確認できませんでした。
つまり、Comdeskは接続と通話の記録・要約、lisnaviは発信の運用と架電結果の分析。どちらが効くかは、いま伸び悩んでいるのが「そもそもつながらないこと」なのか、「かけた結果の管理と改善」なのかで変わります。
弱点・ 注意点 (隠さず 書く)
どちらも発信特化としての完成度は高く、弱点はゼロではありません。しかも、その弱点の出方が対照的です。片方はコストと問い合わせ対応、もう片方は守備範囲に出ます。
Comdesk Lead
- サポートの受付は平日10〜19時です。
- 初期費用150,000円・12ヶ月契約と、初期の固定コストは相応にかかります。
lisnavi
- 公式サイトで発信特化(アウトバウンド特化)と説明されており、受電を主軸にする用途には向きません。
- 通話料が非公開で、TCOの事前見積もりがしにくい点は上述の通りです。
- サポート提供時間は平日10〜19時(土日祝を除く)。
両社に共通
- ISO27001・Pマーク・SOC2などのセキュリティ認証は、当社が参照した出典ではいずれも非公開(要確認)です。認証を必須要件とする場合は各社へ直接確認してください。
どちらを 選ぶか
月額の数え方と、AIで何を扱うか。最初に挙げた2つの差は、重視する軸ごとに見ると向き先がはっきりします。
| 重視する軸 | 向いている製品 | 理由 |
|---|---|---|
| 通話料まで含めたコストの見積もりやすさ | Comdesk Lead | 通話料モデル(かけ放題・秒単価)が開示されている |
| 携帯回線での接続率・折返し率 | Comdesk Lead | 特許の携帯回線連動で+約20%とされる |
| 通話の文字起こし・生成AIによる要約 | Comdesk Lead | 文字起こしとChatGPT連携の自動要約を公式サイトで確認(lisnaviは文字起こしが「近日リリース」) |
| 同時稼働人数に応じた柔軟な課金 | lisnavi | ブース課金で固定費を抑えやすい |
| 架電結果(応答率・有効コール率・SPH)を分析したい | lisnavi | 公式FAQで、日・月・期間指定の分析を確認 |
| 話し方・通話の中身の分析まで使いたい | どちらも要確認 | Comdeskは公式コラム(2025-01)に音声解析の記載があるが現在の提供は要確認。lisnaviは公式サイトで確認できず |
| 初期費用を抑えて始めたい | lisnavi | 初期0円キャンペーン(Comdeskは150,000円) |
結局のところ、選択はチームの形で決まります。登録人数のわりに同時稼働が少なく、シフトで回す現場ならlisnaviのブース課金が効きます。席を常時フル稼働させ、携帯への到達率で数字を作る現場ならComdeskです。どちらも発信に振り切った製品なので、受電(インバウンド)を主軸にするならこの2社の土俵ではありません。その場合は別カテゴリの製品を検討してください。最後の一押し、つまり同じ条件で迷ったときにどちらを勧めるかは、料金表ではなく現場を知る人の判断になります。
データ出典・ 更新
- 出典: 各社の公式サイト(機能は2026-10-02時点の表示内容)、各社の公開情報(料金・実績)。社内リサーチ資料『CTI総合窓口 ベンダー ディープリサーチ』(2025〜2026年時点)は、公式サイトで確認できなかった項目の参考にとどめ、機能の根拠には使っていません
- 更新日: 2026-10-02
- 料金・機能は改定される場合があります。契約前に各社の最新情報をご確認ください。